[映画] [INTERVIEW] ソン・スンホン、「優しいイメージからの出口が必要だった!」

2014/05/08 7:27:02

[スポーツソウルドットコム|キム・ガヨン記者]

“優しいキャラクター、もう変身しなければならない”


韓国を代表する美男俳優ソン・スンホンは、38歳になった今も彫刻のような容貌で高い人気を博している。あざやかな目鼻立ちやシミ一つのない肌、運動で鍛えられたがっちりした体つきなどで、多くの女性たちの心を虜にしている。ソン・スンホンが女性に人気が高い理由はハンサムな容貌が一役買っていたが、彼が持つ優しいイメージも大きく働いている。

しかし、KBS2TVの「秋の童話」(2000年)と「夏の香り」(2003年)を通じて固まった彼のイメージは、むしろ彼の足を引っ張ることになる。最高の人気を謳歌するには問題がないけど、役者としての領域を広げるにはそのイメージがざまにだったのだ。ソン・スンホンはMBC「エデンの東」(2009年)、映画「無敵者」(2010年)「宿命」(2008年)などで、かなり男らしい役を務めたが、長い時間固まってきた“優しさ”という強固な垣根から脱することはできなかった。

そんな彼が、演技人生18年のうち、初めて破格的な変身を試みる。青少年観覧不可判定を受けた映画に出演し、さらに映画の中では新人女優と濃密な濡れ場に挑戦したのだ。まだ映画公開前だから、その水位(?)がどの程度なのか分からないが、“ソン・スンホンのベッドシーン”という事実だけでも多くのファンを驚かせている。

久しぶりにスクリーンに帰って来たソン・スンホンを「人間中毒」の公開前に会った。ソン・スンホンは「人間中毒」に魅了されたように見えた。これまで培ってきた18年間のソン・スンホンを捨てて、完全に劇中のキム・ジンピョンに生まれ変わったソン・スンホンの話を聞いてみた。



ベトナム戦争が終盤に入った1969年を舞台にした「人間中毒」は、厳しい位階秩序と上下関係で結ばれた軍官舎の中で繰り広げられる陰密な愛を描いた。ソン・スンホンは、今回の作品で皆の信任を一身に受けるエリート軍人キム・ジンピョン役を演じる。妻がいるジンピョンは部下ウジン(オン・ジュワン)の妻チョン・ガヨン(イム・ジヨン)と恋に落ち、予測できない運命の渦に包まれる。

ジンピョンは、これまでのソン・スンホンの作品世界では見られなかったキャラクターだ。強いながらも妖しくてセクシーな人物だ。変身は容易ではなかったはず。しかし、ソン・スンホンは変身への渇きがいつもあったという。

「僕には、ソフトなイメージがありますね。おそらくドラマ『秋の童話』や『夏の香り』を通じて作られたイメージだと思います。しかし、実際のソン・スンホンはそうではありません(笑)。作品でのキャラクターの影響が大きかったんですが、若い頃にはそのイメージを捨てたくないと思いました。それで、『人間中毒』も、若い頃にオファーが入って来たら、多分出演できなかったかも知れません。その意味で、『人間中毒』は僕の演技人生のターニングポイントです。僕には結構強いイメージが固着していたので、そのイメージから脱出できる出口が明らかに必要でした。実は、前にも『無敵者』や『エデンの東』などを通じて、タフで男性的なキャラクターをたくさん演じましたが、そのイメージ変身が観客にはよく見えなかったと思います。長い時間に渡って積んできたイメージなので、一晩で変わるとは思わなかったです(笑)。この作品を通して、“俳優としてソン・スンホンが何かを見せようとする”そういう努力が観客に見えることができたらいいと思います」

イメージ変身に対する恐れや渇きがあったソン・スンホンを「人間中毒」に導いたのは、他でもないキム・テウ監督だった。キム・テウ監督は「恋の罠 -淫乱書生-」「春香秘伝 The Servant 房子伝」を通じて官能的なエロティックなメロ映画の新しい姿を見せてくれた。今回もキム・テウ監督の妖しい視線で描かれるソン・スンホンの姿が期待される。

「自分で作った限界があって、その中に閉じ籠ることになりましたが、その枠を破ってくださった方がキム・テウ監督でした。僕の周りからもキム・テウ監督との作業を勧めましたよ。それで監督を信じて身を入れたんですが...(笑)。来る15日にメディア試写会で映画を見る予定なので、まだ完成版は見ていませんが、“この作品をしなかったら後悔しただろう”と思っています。実は監督の第一印象が非常に気難しかったんですが、一緒に仕事をしながらそうではないことが分かりました。今は本当に感謝して尊敬しています。監督と俳優ではなく、人と人として見習うことが本当に多い方だと思います」



ソン・スンホンは映画の中のジンピョンの愛について理解しているのだろうか。彼らの愛は、何と言っても不倫。“あの人がいなければ息をすることもできないのが愛”と言ったキム・デウ監督の愛に対する定義を聞いて、彼は動揺したという。

「ジンピョンは、実際のソン・スンホンとキム・デウ監督を半々を混ぜたような人物だと思います。ジンピョンの姿で僕が居て、監督も見えたりします。それで演技するのがとても楽でしたよ。(映画の中で不倫を演技したがどうだったのか?)正確に言えば不倫ではありませんよ。夫がいる女を愛するのではなく、初恋の女性が夫がいたことですからね(笑)。そんな彼らの恋がどれだけ胸を痛めたのか想像できますか?キム・テウ監督がジンピョンとガフンの切ない恋をよく表現してくれたようです」

実際のソン・スンホンの愛についてもこっそり聞いてみた。初恋に対する話を打ち明けた彼は、恋のせいで心を痛めた経験を聞かせてくれた。

「恋ですか?当然ありますよ(笑)。胸が痛くなるそんな恋もしたことがあります。高校時代に初恋が来ましたが、その女性に告白することができなかったです。彼女は、僕の心を知らなかったので、結局他の男と付き合いまして、2年後に別れました。その後、偶然会うことになって、その時、彼女が“なぜ告白しなかったの?”と聞いたんです。僕が積極的ではなかったのが初恋失敗の原因でした。そんなことを経験してからは、恋に関してはとても積極的に変わりました」



変身を夢見る“美男俳優”ソン・スンホンは、最後に自分自身についてこのように語った。

「実際のソン・スンホンは優しい男ではありませんよ。それがむしろ大変でしたよ(笑)。しかし、作品で作られた優しい男のイメージを捨てようとしなかった。破格的な露出のためではなく、いくつかの理由で、おそらく20代だったら『人間中毒』を選ぶのは容易でなかったと思います。強固に積み上げた自分のイメージを壊したくないからです。でも、今は随分年を取ったんですね(笑)。もう変身するときだと思いました。20代より今の方が自信もあるし、心も安らかです。色々な役に挑戦することに拒否感がないんです。これからのソン・スンホンは期待してもいいと思いますよ」

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