[芸能] [インタビュー] ソン・ジュンギ「『オオカミ少年』俳優人生最後の少年になるようだ」①

2012/11/02 18:03:00

ソン・ジュンギはオオカミになっても変わらず光輝いていた。

映画『オオカミ少年(原題)』で当然目につくのはソン・ジュンギの拒否できない魅力である。イケメン俳優ソン・ジュンギは、この映画で鳥肌が立つくらいに完璧な演技変身を遂げた。世の中に居てはならない存在、『オオカミ少年』役を演じ、『ハンサムなだけの俳優』から『演技が上手い俳優』の姿を十分に見せてくれた。



孤立して生きてきたオオカミ少年チョルスを演じながら、ソン・ジュンギはためらうことなく野生の姿を演じた。ボロボロのセーターを着て床に落ちている食べ物を口で食べたり、獣のように四つん這いになって歩いたりもした。体に会わない女物の服を着て顔におかしな落書きもする。更にはソン・ジュンギは映画の最初から最後まで台詞なしで唸り声だけで感情を表現する。『トキメキ☆成均館スキャンダル』での美男子や『ちりも積もればロマンス』の礼儀知らずなプー太郎の姿はない。それこそ野生のオオカミ少年になった。

特に『オオカミ少年』はタイトルロールであるソン・ジュンギの演技に大部分が頼っている。オオカミ少年の演技がリアルでなければ映画全体がおかしくなりえたということ。しかしソン・ジュンギはすごくオーバーでもなく、足りなくもなくぴったりと適切なレベルの野生少年を演じた。間違った存在として育てられ、方法をしらないだけで、十分に人間の情緒を学び慣れることが出来るオオカミ少年の設定を賢明な俳優ソン・ジュンギが適切に表現している。

ソン・ジュンギと会い、映画についての話を聞いた。ドラマ『世界のどこいもいない優しい男(原題)』撮影のため忙しい日々を送っているソン・ジュンギは苦労して時間を作って記者たちに会った。夜遅くまで続いたソン・ジュンギとのインタビューは愉快だった。住んでいる所を聞くと、「遊びに来ますか?」と問い返し、記者を慌てさせた。賢い俳優というのは知っていたが冗談まで好きだとは知らなかった。

―映画撮影に映画広報、ドラマ撮影まで。とても忙しいのでは?

「忙しい。昨日は小豆粥1杯食べて撮影した。ドラマは楽しく撮影している」

―映画の反応がいい。ヒットする感じだ。

「本当にいいのかな?VIP試写会をする時はみんな知人だから褒めてくださる。映画が封切になったら帽子を被って隠れて劇場に行って映画を見る。観客たちの反応を見るためだ。『塵も積もればロマンス』の時にも何度か見た。チケットは30枚くらい買った。母も何百枚と買ったらしい」

―今回も劇場に行って映画を見るのか?

「時間を作る。ドラマが終わるまで映画が上映しているのを祈るのみだ」

―『オオカミ少年』の出演はどうやって決定したのか?

「選ぶ事までは別にこれといったことはない。来るものが来たな、やらなければならないなと思う気持ちだった。元々他の作品に出演しようとしていたが、この作品が無くなって『オオカミ少年』に出演することになった。もう一度シナリオを見ると、どうして2ヵ月前にこの作品を知らなかったのかと思った。だがやると決めたあとから怖くなった。すごくキャラクターが特異だった。なんでやるって言ってしまったんだろうと思った。韓国映画では今までなかったキャラクターで参考にできる作品もなく、正解がなかった。やろうと決めたんだが、やらなければ違約金も払わなければならないから仕方なかった(笑)しかも台詞もないからもっと心配になった。だがチョ・ソンヒ監督と会ったら心配が消えた。シナリオの力が元々大きかった。心配する位ならその時間を少しでもキャラクターを研究するのに使おうと心を決めた。監督と相手役であるパク・ボヨンさんのおかげだ」

―演技も上手いが、最近人気の俳優ソン・ジュンギがオオカミ人間をを演じること自体が何というか、とても感心する。

キャスティングオファーを受け私もえっ?と思った。監督がこのシナリオを見て一番最初に考えたのがパク・ボヨンと私だったらしい。私たちは去年『リオ』というアニメーションのアフレコを一緒にしたのだが、それを見られたらしい。私たちカップルに対して確信があったと監督がおっしゃった。しかし私はまだオオカミ人間のキャラクターに私を選んだこと自体が不思議だ。チョ・ソンヒ監督は新人監督だが素晴らしい。見た目は地味に見え、恥ずかしがり屋で純朴に見えるが、撮影現場に行くとそうじゃない。監督が私と初めてミーティングをする時、「わ~芸能人だ」とおっしゃった。「ジュンギさん出演してくれて本当にありがとう」「芸能人に初めて会った。いや、昨日パク・ボヨンさんに会ったから2度目だな~」こんな事を言った。そう言って下さるのが良かった。作品の中のオオカミ人間チョルスがとても監督に似ている。しかし現場ではソフトなカリスマがある」

―うずくまって座り、床にある物を食べる姿とか、ものすごく怖がって身をすくめている姿などが印象的だった。人気のあるイケメン俳優がそんな演技をするのは簡単な事ではないと思うが?

「そういう演技はむしろ気にならなかった。大変だったのはオオカミの動きを見せなければならない事だった。部屋でオオカミのように鳴いて背中を打つシーンが実はロングテイクだ。3、4分撮ったんだが本当に上手く行かなかった。その日以降暫くパニックに陥った。自信を取り戻せたのはボヨンさんのおかげだった」

―オオカミ人間の姿を演じるためにとても努力したと聞いた。

「演出部で私にオオカミ人間に関する映像をたくさんくれた。だが正直『オオカミ少年』が素材なだけでオオカミ人間のカラ―が違っていて他の作品には参考にするものはなかった。一番よく見たのはむしろドキュメンタリーだった。オオカミなどのイヌ科動物の歩く姿を見て観察した。そして歩いている近所の犬も本当に真剣に観察した。携帯電話の壁紙もオオカミにしてイメージトレーニングした。『オオカミ少年』は感性的にはシザーハンズと似ているようだ。しかしもっと韓国的だ。またスウェーデン映画『モールス(原題 LET ME IN )』に似ていると思う。感性的にはそうやって近づいた。



―オオカミの動きを見せてくれるシーンではオーバー過ぎず、足りないこともなく上手くバランスを取っていたようだ。大変だったようだが。

「適当なラインを探すのが重要だった。事実、それすらもシナリオを信じていた」

―衣装がてても現代的なものじゃないかとも思った。

「フィットした衣装をきるのではなく、オオカミ人間の体が大きく見えるように小さい服を着た。私が背が大きくない方だが、チョルスは大きく見せなければならなかった。心配したが、幸いボヨンさんが小さくて可愛いので望む絵が描けたようだ」

―とてもハンサムな俳優だからやり過ぎな位壊れなければそう言った感じが出せない。だが今回はまさにオオカミ人間の姿そのままを見せてくれた。

「オオカミ人間の演技だが私の外見が作品の助けになったと思った。怖い人が怖い役だけするのは当たり前だが、そうじゃない人が怖い役をすると新鮮じゃないですか?私も私の外見で出来るキャラクターがあると思った。私は産業俳優だ。私がいつも同じキャラクターだけ出来るわけじゃないないですか。『オオカミ少年』ポスターを見て本当にびっくりしたがずっと見ていると良く似合ってるように見えてきた」

―試写会を見た観客の評価で「ソン・ジュンギのようなオオカミを1匹飼いたい」とあった。

「そういう評価をしてもらって気分が良かった。チョルスの魅力を見たからで、チョルスの純粋さをわかってくださったんだから」

―パク・ボヨンとの息はどうだった?

「とても良かった。私より年下だが学ぶことが多い。元々センスのある人だ。性格も良くて話も良く合う。チャン・ヨンナム先輩もとてもいい方だし、ユ・ヨンソク兄さんも本当に一生懸命やっていた。いい人たちと撮影をした」

―映画を撮りながら理解できない部分が合ったか?

「エンディングシーンだ。その時チョルスの感情が分からなかった。後で作品見たら『無感情』が『感情』だった。ただ監督の指示に従って演技した」

‐ソン・ジュンギにとって『オオカミ少年』はどんな映画か?

「俳優人生で最後の『少年』じゃないかと思う。まだ人々は私を少年と見るようだ。望まれれば『少年になれるが事実年齢が若くない(85年生まれのソン・ジュンギは満27歳だ)だからか最後の少年になるような気がする。だから『オオカミ少年』は何かを手放した気分だ。反面『優しい男』は新しく何かに出会った感じがする」

-インタビュー②続く‐



Reporter : オ・ミジョン ()

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