[映画] 『残忍で美しい映画』絶賛、金獅子賞授賞『ピエタ』はどんな映画?

2012/09/11 17:49:41

第69回ヴェネチア映画祭で最高の栄誉である金獅子賞を受賞した『ピエタ(原題)』は、人間疎外と極端な資本主義社会の弊害を描いたキム・ギドク監督の18作品目の映画だ。
キム監督はこれまで独自の強烈な語法で、私たちの社会に不都合な真実を込めた映画を製作してきた。この映画もやはりそうだ。今回、映画を紹介しながら大衆に溶け込む姿で180度変身したキム監督。映画もやはり過去よりはるかに大衆的な色合いになった。悪人でも変わることが出来るという温かな視線で人間を見つめた。語法は残忍だが、人類全てが共感できるテーマを込めた点、この点が『ピエタ』がヴェネチア国際映画祭で快挙を成し遂げた大きな役割を果たした。
主人公カンド(イ・ジョンジン)はまさに悪魔だ。債務者の身体を傷つけ、障害者にして保険金を受け取る。取り立て屋の社長ですら彼を「人間白丁のような奴だ」と言うほどだ。金を受け取るためには悪魔にもなる男。しかしこの男は理由なく悪魔になったわけではない。自分には守ってあげる人が誰もいないという事実。そして誰も理解し、配慮する必要のない人生。カンドはただそうやって人間の基本的欲求だけ満たす為に、残忍に金をもらい生きてきた。
骨の髄まで虚しかったカンドにある日、母親(チョ・ミンス)という女が訪ねてくる。少しの関心にも大きな揺らぎを見せるほどカンドは徹底してこの社会に疎外されてきた。母親の出現にカンドは変わる。そうして幸せに終わるのならキム・ギドクではない。映画は悲劇だ。衝撃的な悲劇だ。
映像は耐えがたいが、テーマはとても教科書的だ。残忍さが乱舞し、緑など全く探し出すことのできない灰色の工場地帯を描いた『ピエタ』。しかし『ピエタ』の『非人間的』映像は、皮肉なことに資本主義の矛盾と、都市化の過程での人間疎外がテーマとして描かれている。どんなに働いても貧困から抜け出せない労働者たち、徹底的に疎外され、この社会の闇の存在として育つ人間。『ピエタ』はこの人間たちの生々しい感じをそのままアングルに入れた。映像は残忍だが、テーマは美しい。外信は『ピエタ』に対し、「残忍で美しい韓国の映画」と表現した。
キム・ギドク監督はヴェニスに行く前に行われたこの映画の記者会見で『ピエタ』に対し、「金のために家族がバラバラになり、社会の構成員が混乱を感じるかについての話」と説明した。彼はまた『ピエタ』1本を作って、こんな大きな話をするのは恥ずかしい」としながら「現代社会はお互いを食い合うようにする。縦社会が横社会になってくれたらいい。全ての人の生き方が認められ、それぞれみんなが尊重される社会にならなければならない」と話した。『ピエタ』は彼が説明したそのものだった。

演技が上手いのは分かっていたが、重厚感は足りないように感じられた俳優イ・ジョンジンがカンド役を引き受け、変化した姿を見せてくれた。『黒髪のマリア』と称賛を受けているチョ・ミンスは、長い演技人生の貫録を余すことなく溶け込ませた。現在劇場で上映中だ。

写真=『ピエタ』スチールカット

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