[芸能] ユンホ「宮」、目は楽しませても心残りな音楽

2010/09/14 22:21:00

8日から国立中央博物館劇場「竜」で公演中の創作ミュージカル「宮」(クン)は、パク・ミソのベストセラーマンガが原作、ファン・インルェプロデューサーの人気ドラマに脚色された。今回、作曲家出身ソン・ビョンジュン氏が芸術監督を担った「宮」は、マンガの読者、ドラマファンと、アイドルスターユンホのキャスティングで興行には自信があった。 逸脱を夢見る皇太子イ・シンと明るい平民少女シン・チェギョンが紆余曲折の末、政略結婚をする。シンデレラの硝子の靴にジャージを着て入宮した少女は、宮の厚い壁を壊す革命児となって皇太子の心だけではなく皇室の人々を変貌させる。 キム・ジェソン演出のミュージカル「宮」は19世紀の皇太子と21世紀のヒップホップ少女の出会いでシンデレラ童話を韓国式にパロディー化し、皇室の権威的生き方と一般青少年文化を織り交ぜることで劇の葛藤を誘導した。 宮廷の伝統衣装と青少年ファッション、親迎礼(=新郎が花嫁を迎える儀式)とブレークダンスバトルなど東西古今の要素が視覚的に衝突するが、音楽的には心残りなところがやや感じられる。ミュージカルでせりふと衣装よりももっと遡及力がある音楽、すなわち宮中の国楽を十分に加味することで劇的な葛藤をより先鋭化させることができたはずだ。ブレークダンス、バレー、サルサ、フラメンコまで多様な踊りが目の保養として登場する「宮」の音楽がライブオーケストラではなく、録音された「缶詰めの音楽」というのもちょっと意外だ。 マンガでドラマ、またミュージカルに進化する過程で「宮」は100%音楽の妙味を生かすことができなかった。スターファンクラブ、テレビドラマファン、そして日本人団体観覧客たちで長蛇の列を成す「宮」には創作ミュージカルの熱狂的ファンもいるという事実を念頭に置かなければならなかった。 制作会社は観客に豊かな「韓流総合ギフトセット」を供給した。その贈り物の味が即刻ストレス解消剤になるか、長い感動となって残るかは観客次第だ。「宮」はファストフードに慣れた8歳以上の観客に門戸が開かれている。 イ・シン役はユンホ、キム・ドンホ、ランの3人1役(トリプルキャスティング)、シン・チェギョン役はクァク・ソニョン、シン・ウィジョンの2人1役(ダブルキャスティング)だ。 ◆ミュージカル宮=10月24日まで。国立中央博物観劇場竜。火〜金午後8時、土・日午後3時、7時。6万〜10万ウォン。

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