[芸能] JYJキム・ジュンスのミュージカル『ディセンバー』、期待はずれ?

公演が終わった時刻は午後11時10分。ランニングタイムが3時間10分だった。気になった。JYJキム・ジュンスのファンでもこの時間は退屈ではなかったか。

キム・グァンソクの歌を構成したミュージカル『ディセンバー:終わらない歌(以下、ディセンバー)』を観て、つい思ったことだ。

2つの作品がふと思い浮かんだ。まず今年の前半期にキム・グァンソクの歌で作った創作ミュージカル『あの日々』。『ディセンバー』に比べてどれほど完成度が高かったのか改めて振り返った。もう1つは2007年に公演された『ハル(一日)』。オ・マンソク、オム・ギジュン、キム・ソヨンら当時のミュージカルスターが大挙出演して大型創作ミュージカルとしては珍しく開幕前に損益分岐点をこえて話題になった。本公演が始まった後に非難があふれて予約チケットのキャンセル事態まで広がった。『ディセンバー』がその前てつを踏むのではないか、分からない。

あらすじはこうだ。夢多き青年が社会運動に参加している女子学生と恋に落ちたが、女性は事故で亡くなり(第1幕)、20年余りが流れた2013年までその愛の余韻を大事に抱えたまま生きていく(第2幕)という話だ。メロー感情ラインが生かされた第2幕はそれなりに観るに値した。その一方1992年を背景にした第1幕は、心苦しいほどの水準だった。ほぼ同時期を扱ったテレビドラマ『応答せよ1994』が消費されるのが現在の大韓民国だ。このように陳腐なプロット、雑なディテール、食傷ぎみのキャラクターが登場したということ自体、首をひねった。

歌が出てくるタイミングは失笑を買った。トイレで急いで用を足して立ち上がる瞬間『起きて』が聴こえてきて、陸軍の新兵が『二等兵の手紙』を歌い、老年の下宿屋の主人夫婦は『ある60代老夫婦の話』を口ずさんだ。29歳の復学生も予想通り(?)『30歳のころに』を歌った。果たして誰がこのような短絡的な発想をしたのだろうか。過去にヒットしたギャグコンサートの「ミュージカル」コーナーを連想させた。

キム・ジュンスも惜しかった。訴える力が濃厚な声を武器にした歌唱力は抜群だったが、似通った感情表現や雑なディクションなどの演技力は不安定だった。彼も今では主演男優賞まで受賞した4年目の俳優だ。『モーツァルト!』『天国の涙』『エリザベート』などで精魂を込めて積み重ねてきたミュージカル俳優のイメージが色あせるのではないかと憂慮する。

『ディセンバー』は映画『7番部屋の贈り物』を配給した映画投資社NEWのミュージカル初進出であり、スター監督チャン・ジンのミュージカルデビュー作だ。今年の年末の最高期待作だった。低迷した国内創作ミュージカル界に活力を与えるよう望んでいたが、ただ空しさだけが残ってしまうようだ。デビュー戦にしては残念だった。


Copyright 中央日報 /中央日報日本語版 2013年 12月 19日 16:00