[映画] 「また大変な作品ですね…女優チョン・ドヨンですから」(2)

分刻みで撮らなければならなかったオルリー空港での現地撮影も苦い記憶として残った。「撮影許可時間がとても薄情だった。
約束していたより30分も早く出て行ってほしいと言われた。『5分だけですから!』と言いながら哀願しても警察を呼ぶと言われた。くやしかった」。

たとえそんな状況でも最高の演技を見せたと信頼される女優がチョン・ドヨンだ。彼女はこのような期待を黙々と受け入れながらも、即断されるのはさびしいといった。「『チョン・ドヨンが出演したから良い作品だよ』と『観なくても演技は上手だったのだろう』の間には大きな差がある。後者は嫌いだ。いつも前者の期待感をあたえる女優になりたい」。

彼女は自ら「とても直接的」といった。
演出家と疎通する方式も同じだ。今回の映画のパン・ウンジン監督は、彼女が初めて会った女性監督であると同時に先輩女優だ。「どのように接したらいいのか分からず最初はちょっと堪え難かった」と告白した。

そして「今まで心が本当によく合ったり目つきだけ見ても通じたりする監督は1人もいなかった」というさらに率直な話を付け加えた。ここには明確な理由がある。彼女は「お互いを絶えず疑って悩む現場」を理想的に感じる。「それでこそ作品も人物も豊かになる。以前は監督は答えを持っていて俳優はそれを探しに行く人だと思っていた。そうではないということは今はもう分かる。イ・チャンドン監督から学んだ」。

この前に出演した映画『カウントダウン』(2011)の低調な興行でしばらく懐疑感も味わった。
「そんなに評判が悪いとは思わなかった。私が感を失ったか、良い作品にまた出会えるのか、そんな気がした」。それで『家へ帰る道』はより一層重要だった。再び観客とつながる機会。彼女は「私の出演作は依然として私の最高の期待作」と話す。『家へ帰る道』は、そんな自らの期待に、そして観客の期待に応える。15歳以上観覧可。

Copyright 中央日報 /中央日報日本語版 2013年 12月 12日 17:22