[映画] 俳優パク・ジュンフンが監督デビュー…「内面省察であり、世の中との和解」

「この3つは常に心の中にとどめながら演出をした。最初に、自分がよく分かっている話なのか。2番目、その話をおもしろく溶かし込んで表したか。3番目、話が世の中に投げかける価値はあるか」。

監督として最初の商業映画『トップスター』(24日封切り)を出した俳優パク・ジュンフン(48)の話だ。映画『カンボ』(1986、イ・ファンリム監督)でデビューして以来、約40本の映画で言葉どおりトップスターとして活動してきた彼だ。
初めての演出作品を、誰よりも彼自身がよく分かっている話にした。『トップスター』はスターのマネジャーであり俳優を夢見る青年(オム・テウン)がスターになって華やかな成功と挫折を味わう話。これを通じて映画界内外の多様な光景と人間模様を描き出す。
パク・ジュンフンは俳優として活動真っ最中だった1990年代初めに留学し、ニューヨーク大学大学院で演技教育学を専攻したかと思えば、『シャレード』(2002、ジョナサン・デミ監督)でハリウッド進出も果たした。監督として新しい挑戦状を差し出した彼に17日会った。

--この映画を撮ったきっかけは。

「俳優として28年間活動してきた。今年で48歳だが、40歳の頃から胸の片隅が苦しかった。なぜそうなのか考えてみると、20~30代の私の姿が、成功するために盲目的に突っ走ってきたという点が恥ずかしかった。俳優としての成功のために多くのものを犠牲にして生きたんだな、私の周囲の人々を困らせてきたんだなという気がした。結局この映画は人間パク・ジュンフンの省察であり、世の中との和解を試みた作品だ」

--純粋さから猪突性まで、幅広い姿を見せる主人公の役をオム・テウンに任せた理由は。

「2つある。最初は彼のイメージに欠乏感があった。彼が出演した作品を見ると常に最善を尽くして一所懸命やっているが、何かあまり満たされていないような印象を受けた。2番目は顔の善良な感じが良かった。主人公が後でとても暴悪になるが、本来と相反した姿を見せるには基本的に善良なイメージだったらと思った」

--画面の強烈な対比が目立つ。

「芸能界は興と亡、明と暗の起伏が激しくサイクルもはやい。昨日の立ち位置と今日、明日の立ち位置ががらりと変わる場合が多い。強烈な視覚的対比を通じて芸能界の属性を表現したかった」

--デビュー作なのに演出に自信があらわれている。

「例えばソウルから釜山(プサン)に行くときに、国道で行くか高速道路で行くかについての不安はあるが、運転自体は自信を持っているということだろうか」

--今回の映画を通じて世の中にしたい話を十分にできたか。

「俳優として私の経験を土台にした話に虚構を加えたが、『トップスター』は基本的には私の話だ。劇中で記者が主人公にこういう話をする。『欲張りだね。私たちの俳優様。欲がなければ成功できるよ』。この台詞は私を念頭に置いて書いた。以前、大麻事件で拘束された当時に広告主から数十億ウォンの損害賠償訴訟にあったが、その経験も映画に盛り込んだ。今回の映画は私の経験、そして無意識までも含まれている」

--監督として封切りを控えた心情は。

「恥ずかしく、そして気になる。果たして観客が映画をどのように受け入れるのか。俳優は感情を、監督は思いを観客に伝える人だと見ているが、映画で私の思いを伝えるのが初めてなので、胸が震えている」

Copyright 中央日報 /中央日報日本語版 2013年 10月 18日 17:03