[ドラマ] 俳優ソン・スンホン「60代になってもジーンズはいてカッコいい男を演じたい」(1)

最近、終映したMBC(文化放送)のドラマ『男が愛する時』は出演者にも視聴者にも後味の悪さを残した。当初はソン・スンホン扮するハン・テサンとシン・セギョン扮するソ・ミドが激しい愛の渦に飲み込まれていく様を通じて、愛の本質を問うという意図で制作がスタートした。痴情とミステリーを織り交ぜた“ウェルメイド”メロドラマを見せると広報したものの、ドラマは全く違う方向に行ってしまったと酷評を受けた。

ソン・スンホンのキャラクターは暴力団出身の冷酷な金貸しでシン・セギョンと初恋に落ち、別の男を慕うシン・セギョンに対して複雑な感情を持ちながら痴情劇を完成させるメインキャラクターだった。

しかしソン・スンホンが中盤から暴力団出身とは信じがたい“純粋で善良な人物”に変化していき、軸を失ったドラマは迷走を始めた。復しゅうを期待していた視聴者は“足長おじさん”に変わってしまったソン・スンホンの姿を見守りながらもどかしく思った。その後、わざとらしい設定の“出生の秘密”だけが複雑にからみ合って行き詰った。結局、制作陣は登場人物の間の葛藤の様子をうまく描くことができず、にわか仕立てのハッピーエンドになんとかまとめて酷評を受けた。視聴率も10%前後で上下した。

久しぶりにイメチェンした演技を見せるかと期待が高まっていたソン・スンホンも、これまでの“ハンサムな男主人公役”から大きく脱皮することはできなかったとの評価を受けた。最近、ソウル江南区新沙洞(カンナムグ・シンサドン)のレストランで会ったソン・スンホンも「ストーリーとキャラクターは少し残念だったが、最後までしっかり撮影できた」と本音を吐露した。

- 女優シン・セギョンとの呼吸はどうだったか。

「精神力の非常に強い人だと思った。自分の演じるキャラクターが初めの意図とは違って、周りの異性にいい顔をするようなキャラクターになってしまった。ある面では非常に現実的な女性であるにもかかわらず酷評された。ドラマの撮影も大変なのにそんなことまで言われて本当に大変だったと思う。しかし彼女は涼しい顔で『悪口を言われても平気。そうされるだけのキャラクターだと思う』と言ってのけた。後輩だがすごいと思った」

- ハッピーエンドで終わった結末は好意的に受け止めているか。

「個人的にハッピーエンドはあまり好きではない。余韻が消えてしまうと思うから。誰かが死んだり愛が成就しなかったりするとき、記憶に長く残らないだろうか。それでも脚本家は希望のあるメッセージを込めようとしていた。それも意味があると思って納得した」


Copyright ISPLUS/中央日報日本語版 2013年 06月 12日 15:56