[ドラマ] 『その冬』キム・ボム、男の目になった少年 [インタビュー]

俳優キム・ボムの出発は平凡だった。同じ年頃の俳優たちがそうなように、シチュエーションコメディ-と青春ものを通じて大衆の視線を集めた。しかしその歩みは確実に違った。俳優としての熱い思いが誰よりも強かったため同年代の俳優たちとは違う道を選んだ。トレンディー物の主演としても遜色なかったが、作品性のあるしっかりとした作品の助演を選んだ。その結果は成功だった。

『パダムパダム-彼と彼女の心拍音』(以下パダムパダム)に続き『その冬、風が吹く(原題)』まで。ノ・ヒギョン作家と息を合わせた彼は今やスターではない、俳優の道を一歩歩みだした。着々と。

「『花より男子』以後少し拘ったようです。幼いながらもイメージを変えたかった。ソ・イジョンキャラクターは私が今もとても愛しているし、幸運だと思う。しかし両刃の刀のようだった。それ以降すぐに次回作が決まった。興行面では残念な結果だったし、何度かそういうことを味わって1年程度のブランクを経て、『パダム パダム』に出会った。終了したし視聴率だけを考えれば気が重い作品だった。だが私にとって一番幸せな作品だった。その記憶のため『その冬』に出演することになって、視聴率というプレゼントももらった」

彼は連続してノ・ヒギョン作家の2作品に参加し、名実ともにノ・ヒギョンのペルソナになった。ノ作家は特に今回の作品でキム・ボムに直接ラブコールを送り信頼感を表した。

「とてもありがたいことです。『パダム パダム』を通じて個人的に成長でき、価値観の変化も生まれた。『その冬』を通じてノ作家に感謝の気持ちに応えるチャンスが生まれ、台本が出る前に出演を決めた。『パダム パダム』で「地が窪み、空が裂け、死んだ人が行きかえることが奇跡ではなく、今我々がこうやって出会い、話をしていることも奇跡だと言える」という台詞が出てくる。ノ作家の2作品に出演し、こういうことを感じる。視聴率ではなく人に対する大切さを」

キム・ボムは今回の作品の最大の収穫は『人を得たこと』だと言った。ノ・ヒギョン作家とキム・ギュテ監督はもちろん、チョ・インソン、ソン・ヘギョ、キム・テウら先輩俳優たちと相手役だったチョン・ウンジまで。今や彼の俳優生活に心強い支援軍になった。

「人を得ることができたようでとても幸せです。またその中心はインソン先輩だった。今も思い出すと笑みが浮かんで信じられない。学ぶことが多い先輩でありいい兄貴だ。先輩を見ていていつかは私もああいう先輩になりたいと思う。また子供の頃からインソン先輩と似ていると言われたんですよ。母もインソン先輩が本当に好きで(笑)今回の作品の前から好きだったので、いい役柄で出会えてよく見えたようだ。ウンジの場合、年も若くアイドルというのが心配だった。しかし非常に演技に対する欲が多く、賢い人だった。本人の役を本当に上手くこなした」

優しいルックスとは違いキム・ボムは今回の作品でケンカと賭博で生きている義理固い男ジンソン役を演じ、『男の中の男』の匂いを漂わせた。自分に似合う役で演技力も成熟したとの評価を得た。万年青年だったキム・ボムは『その冬』で男になった。

「私は私の演技を思い浮かべる時、駄目だったことを思い出す。先輩たちがとても上手く、台本と演出が良かったのでよく見えたようだ。私はドラマ序盤で集中力が乱れていた。だから撮影が終わったら作家の先生と監督にいつも申し訳ないと話した。そういう時作家の先生は私を信頼してくれた。事実、私とジンソンはよく似ていた。嘘がつけず、まっすぐで血の気が多い部分まで。ジンソンというキャラクターは16部のために走って来たはずなのに、とても残念です。オ・スをナイフで刺す部分あってその日は朝から涙が出ていたんだが、いざ現場では感情が上手く出て来なかった」

作品を成功で終えた後にも彼は物足りなさを吐露した。彼の演技に対する熱い思いはは『その冬』を通じてもっと大きくなったようだった。キム・ボムはオフが短ければいいと心の内を見せた。

「これまで演じたキャラクターが特異なものが多かった。天使もいたし、サイコメトリーもいたでしょう。挑戦意識を呼び起こすキャラクターに惹かれる。これまでいい作品に会って、そういう欲を解消することが出来た。しかしまだ多くのファンの方々が『花より男子』の時の私が好きだというのは知っている。人々が望む部分を分かっているから、そういう部分を考えて次の作品を選ぼうと思う。ジャンルを絞らない俳優になりたい。私は私に来ないシナリオや台本も全部読む。早くいい作品に会いたい」

写真=キム・ビョングァン記者

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