[ドラマ] 【コラム】日本ドラマ『ハケンの品格』リメーク版に韓国サラリーマン「痛快だ」(2)

ドラマは“会社型人間”チャン・ギュジクと“短期就職型フリーランサー”ミス・キムを対比させる。契約職と正規職の厳然な差別の中で、「私(ミス・キム)は、味噌でなく糞」と自嘲的な心境もほのめかす。

事実、ミス・キムは800万人の非正規職時代の肖像だ。視聴者掲示板にも「契約職で仕事をしたことがある。正規職の門が狭くなっている状況で、悲しみを受ける人たちのかゆいところに手が届く痛快なドラマになったらいい」という文が次から次へとアップされている。進んで正規職・非正規職間差別を跳び越える転覆的な力も持つ。仕事と会社の奴隷よりも私の人生の主人になるというミス・キムの態度がそうだ。世の中が見くびるような単純業務でも自己満足と達人の境地を見せてくれる
演技生活でずっと他人の視線に踏み付けられることのないキャラクターをこなしてきたキム・ヘスは、今回もミス・キムをおあつらえ向きに解きほぐしている。やぼったいヘアスタイル、機械的な語り口と動作、無表情な顔で思い切り笑いをかもし出して、コメディもまた彼女の特技だということを見せてくれる。貫ろくの演技で、非現実的ロマンにならざるをえないキャラクターに、躍動感を吹き込んでいる。

一時、会社員の間で“主人意識”よりも“作男(雇われ人)意識”を持てとの言葉が回った。熱心に仕事をしてみても残るものはないという愚痴だ。「一生職場」の神話が崩れながら会社と個人、仕事と私の関係を再確立しようとする動きも多い。

脈絡はちょっと違うが、ミス・キムもこんなふうに尋ねる。「会社に献身して仕事をすれば幸せなのですか。正規職ならすべてですか。正規職・非正規職よりも、あなたが人生の主人であることが、もっと重要なことではないのですか」と。


Copyright 中央日報 /中央日報日本語版 2013年 04月 05日 18:05