[映画] ハ・ジョンウ『時の人』は危険な単語、運が良かっただけ [インタビュー]

俳優ハ・ジョンウの選択は正しかった。映画で常に素晴らしい演技力を見せてくれるハ・ジョンウが『ベルリン(原題)』で連続安打を放った。リュ・スンワン監督の『ベルリン』は700万観客突破に向かって巡航中だ。

ハ・ジョンウはこの映画で北朝鮮のゴースト要員ピョ・ジョンソンを演じた。彼はこの映画で本物そのもののアクションが何であるのかをそのまま見せてくれた。争うシーンは演じたことのある彼だが、素手のアクションは初めてだ。しかし実に上手かった。

ハ・ジョンウは作品毎に「誰か俺よりこの役を上手く演じられるか、出てこい」とでも言うように、ありのままのキャラクターを演じる。この映画でもそうだった。まるで生まれついてのアクション俳優であるようにハ・ジョンウは体を翻した。

―映画がヒットした。気分はどうだ。

「感謝あるのみです。観客たちの反応が期待以上だ」

―印象深いレビューがあるか。

「ピョ・ジョンソンが殴られながら逃走路を探そうと周囲を見回すシーンがある。非常に短いカットだが、それを見て気付いた観客がいたんだ」

―そのようにディテール演技をしなければならない理由があるか

「私が使う言葉ひとつひとつが作品のディテールを完成させる。だから方言も延辺訛りじゃなく平壌訛りを習った。英語もアメリカ英語じゃなく英国式英語を使おうと努力したし。ドイツ語も数言だが、すごく難しかった。『黄海』『犯罪との戦争:悪い奴ら全盛時代(原題)』で方言を使ったが、方言だけは他の俳優に比べプレッシャーが無かった」

―予想外の反応はあったか。

「映画ではカットされたシーンが公開されたが、それを喜んでくれたらしい。それをそんなに待ってくださっていたなんで知らなかった。最大限まずそうにたべようとそんな気持ちで撮ったんだが、とてもおいしそうに食べるように映って、全部カットされたシーンだ。私の考えではどんなにつらくてもパンにジャムくらいは塗って食べられると思い、クリームチーズを塗ったバケットパンを食べたんだが、それが粘っこく食べたようだった」

―名実ともにアクションスターだ

「結果はいいが、準備過程は厳しかった。リュ・スンワン監督、チョン・ドゥホン武術監督に感謝する。チョン・ドゥホン監督が難しい注文をするスタイルだと聞いたが、全然違った。プレッシャーになるような要求は全くなかった」

―ピョ・ジョンソンがなぜベルリンに来たのかについては映画は説明していない。どう理解したのか。

「北の幹部クラスの人に話を聞いてみると、北朝鮮で海外派遣要員は2つの方法で育てられるらしい。一つは平壌出身で家柄が良くて外国に来た例、もう一つは地方出身だが素晴らしい身体条件を持っていて選ばれる例。ピョ・ジョンソンは後者だ。幼い時要員として育てるシステムに入ってきて、徹底的に思想教育から受けた人物だ。妻ヨン・ジョンヒとも党で取り持つわけだし。ベルリンに来たのも当然のことだと考える人間だ。だが妻が問題になりピョ・ジョンソンは当惑する。彼は単純だ。なのに突然妻の名前を聞きうろたえる。ピョ・ジョンソンが単純な人間なので撮影現場でも単純に生活した。ベルリンにいる時は昼間撮影をして、宿舎に戻ってきて米を洗い飯を炊き、飯を食べ寝て起きて...そうやって規則的な生活をした」

―軍人役を過去にも演じたことがあっても、また適応するのに時間が必要なのか

「『許されざる者(原題)』を撮影した時が8年前だ。それで垢が付いた。年輪も出来たし。新しい俳優や監督に会うたびにまた始まる感じがする。その前にやったことを使えない。似てはいるが結局は同じ人物じゃないからだ。毎回違う人物だから毎回新しいんだ。だから演技は毎回目新しく難しい」

―荒っぽい男の役をたくさんする方だ。

「荒っぽい男役で出るのがとても愛されるし、覚えてくださる。最近ふと恋愛物を撮りたいと思う時がある。『オス』『ダーティーセクシー』と言うのをやめて、ホワイトカラーの感じの恋愛物を撮りたくもある。私も愛について悩み、傷つけれらる部分があるので、そういう感情についてだけはちょっと言いたいことがある」

―リュ・スンワン監督との呼吸はどうだった。

「リュ・スンワン監督は全てを賭けて映画を撮った。オールインしているなと思った。大したものだった。同じ仕事をする人にプレッシャーを与えなかった。その姿がカッコよく見えた。成長を止めない感じがいい」

―ベルリンに行く時、韓国の食糧を全部持って行ったと聞いたが

「ベルリンに行く時、炊飯器と雑穀などを持って行った。海外ロケ撮影で私にとって大事な事はジョギングする空間と炊飯器だ。私は宿舎もホテルではないアパートを頼んだ。リュ・スンボムとチョン・ジヒョンが最初はホテル生活をしていたが、飯を炊いて食べている私を羨ましがった。ラトビアに移動してから2人もアパートにした。だがハン・ソッキュ先輩は私と似ていた。当然食事は作って食べるんだと食糧を持ってきた。ハン・ソッキュ先輩も炊飯器、にんにく、わかめ、昆布、いりこなど持ってきた。私はわかめと昆布を忘れてハン・ソッキュ先輩から借りた。キムチも当然持ってきたがラトビアに移動すると全部食べてしまった。キムチが1㎏で3、4万ウォンだから私はキムジャンに漬けた。私がつけたキムチは他の人をもてなすのに、私は買ってきたのを食べた」

―韓国でも料理はするのか

「MSGに敏感で家でよく食事をする。一人暮らしが長いので20代の頃は外食した。だが30歳を超えたから大変になった」

―多作俳優だ。イメージ消耗の心配はないか

「逆に作品に出演しなかった時、よくなるのに何があるかと思った。多作を通じて止まっているのではない。年をとったからそれに合う作品をしなければならないんじゃないか。その瞬間を込めるのが重要だと思う。果たして『イメージ』を惜しんで出来るものなのかと思う。前作で人気を得たと言っても前作でやったことそのままを持ってきたら、観客にばれてしまう。しかし毎作品、新たな挑戦をしてそれを耐えてたら、それが果たしてイメージ消費なのかと思う。私がやって来たことが何だからって、イメージを惜しむのか。私の生き方には合わないようだ」

―広告でも顔をよく見せる。

「私が好きな、出来る、主張できることをする。アウトドアブランドや酒もそうだからやった。私はビールにはうるさいから。だけど銀行は保険は遠慮した。私がよく知らない部分なのでうまく演じられるか悩みになった」

―ハ・ジョンウに映画界の時の人と言う。なぜそうなのか。

「運が良かった。先輩、監督、全てにいい出会いをした。時の人と言う単語は照れくさい。危険な単語だと思う。しかし恥ずかしくなく話せることは作品毎に一生懸命やるという事だ。「誰が私よりもっと一生懸命にシナリオを分析し、解析し、悩み、練習するか」については自信がある。そういう努力と純粋さをよくみてくれるようだ。誠意を分かってくださるんじゃないかと思うと気分がいい」

写真=キム・ビョングァン記者

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