[映画] ソ・ジソプが聞かせてくれる『会社員』の話 ① [インタビュー]

17年も芸能人生活をしたソ・ジソプだが、思ったより映画出演作は多くない。ソ・ジソプの作品と言えるだけの映画は『ソフィーの復讐(原題)』(2009)、『ただ君だけ(原題)』(2011)と今回の映画『会社員(原題)』くらいだ。2002年映画『盗られてたまるか』はソ・ジソプの映画というには足りないところがある。

長い間俳優活動をしたにも関わらず主にドラマだけ出演した彼だ。背が高く、濡れた瞳、十分に映画にも似合う俳優なのに、とりわけドラマ作品が多かった。映画出演が少なかったせいか、今回の映画『会社員』に対する彼の愛情は特に深かった。映画広報、インタビューも熱心にやった。試写会後2日後には映画が封切られるため、封切前に全てのインタビューをこなせなかった彼は、映画公開し、暫くした後までインタビューを受けた。最近よく行われる囲みインタビューではなく、個別インタビューの形式でだ。記者ひとりひとりに直接会うことはソ・ジソプ本人の意思だ。

『会社員』での殺人請負会社、新大陸金属営業2部課長、チ・ヒョンドは特に俳優ソ・ジソプに似ている。殺人請負会社という設定を除いた多くの部分がソ・ジソプそのまま移したようだった。だからソ・ジソプがこの映画にもっと深い愛情をみせているのかもしれない。

―会社に勤めた事がないのに、会社員そのものの演技だった。

「会社に勤めたことはないが私はもっと大きな職場に勤めていると思う。私はもっと多くの人の顔色を窺わなければならない。会社と違いはない」

―そうだ、会社員たちは職場を辞めれば思い通りに生きられるが、また顔色を窺わなければならないことが起きる。

「会社に行かないからといって気が楽なわけではない。また他の悩みが出来る。自分の立場から悩みは一緒だ」

―私は『会社員』を見て妙なカタルシスを感じた。特に下剋上を起こすところがそうだった。『会社員』を見て人々が何を感じたらいいと考えるか。

イム・サンユン監督が考えるメッセージと私のメッセージは違うかもしれないが、私は人々が「自分は楽しみながら働いているか、幸せなのか」を再確認したらいい。やりたいことをする時には責任がついてくる。やはり私も演技は好きだが他の責任が生じた。この責任を背負えるほど仕事が好きかを考えなければない」

―映画はすでに公開されたが成績が思ったほど良くない。

「もちろん『会社員』のような状況は実際には存在しない。普通の会社が殺人請負会社だなんて。ただ『会社員』が見せる痛快さを見てくれたらいいと思うんだが、私の考えと観客の考えが違ったようだ。観客はリアルな物をとても望んだようだ」

―私は『会社員』をファンタジーだと思って観た。職場生活10年目の課長のすさまじい下剋上が会社員たちの気持ちを代弁しているようだった。

「そう思ってくださる方は多いと聞いた」

―チ・ヒョンドは本当にかっこいい男だ。ソ・ジソプは作品で全く壊れない。

「格好良くしようとしたことはない。そういう意図でやると演技が駄目だ。格好いいと言ってくださってありがたいが意図してやっていなかった。チ・ヒョンドと私が似ている点もある。私も1人で住んで家でアイロンがけし、食事を作って食べる。しかし料理はする。チ・ヒョンドのようにインスタント食品は食べない」

―記憶に残る台詞があるか。

「「愛しています」と挨拶するところ。私が作った台詞だが良かった。殺人請負会社なのに挨拶が「愛しています」だなんて。事務的にこんな言葉を言えるか考えた。「仕事だけしないで楽しんで生きろ」というのも私が周囲に行ってあげたい言葉だった」



―会社員たちの中で辞表を胸に入れている人がとても多い。チ・ヒョンドは映画の終わりに苦労して辞職を出し、会社を去る。

「人には全ての状況を避けたくなる瞬間がある。私もそうだ。心の中に洞窟を一つ作っておいてその中に隠れる。そうすると少し余裕が生まれる。もう一度働ける余裕も生まれる」

―ラ・フン役を演じたZE:A(ゼア)のキム・ドンジュンがソ・ジソプに対して絶賛していたらしい。とても可愛がってもらってうれしかったと。

「努力する姿が可愛かった。アイドルが演技をやると言って健気でもあったし」

―ドンジュンの話によるとソ・ジソプが現場の雰囲気を盛り上げていたと。

「現場は主人公によって雰囲気が変わる。主人公が現場で大変だと撮影現場の雰囲気がダウンする。私は元々内向的で人見知りが激しいので撮影現場で元々口数が少なかった。だけど私のために撮影現場の雰囲気がダウンするのを感じた。演技が良くなって主演を長くやるようになってみると私がそれでは駄目だった。だから明るく活動する。だが実際は私が変えようととても努力したことだ。本当の性格は変わらないから」

―難しい点は何か。

「アクションの手順を覚えるのが大変だった。間違えば大きな事故につながるから特に注意しなければならなかった。安全を第一に考えた」

―アクションの中でカレンダーを巻いて争うシーンが印象的だ。カレンダーも武器になるんだなと思った。

「いや、それをみて真似したら大変なことになる。カレンダーは絶対に武器にならない。防御しなければならない状況になったらいっそのこと横にある物何でも投げるほうがいい、カレンダーは駄目だ。道で痴漢にあった時怖いと家に帰る事があるがそれも駄目だ。ついてこられて被害にあうこともある。一旦、人が多い所に行かなければならない」

-インタビュー②に続く-

写真=キム・ビョングァン記者

Copyright CJ E&M Entertainment Portal enewsWorld, All Rights Reserved. 2012年 10月 26日 10:08