[K-POP] (1)SMチョン・チャンファン理事『SMコンテンツ、全世界の普遍的な情緒を込めた

大韓民国を代表する芸能事務所は当然、SMエンタテイメント(以下SM)だ。SMは東方神起、SUPER JUNIOR、少女時代、BoA、SHINeeら、数多くのアイドルスターを輩出し、彼らを世界的なエンターテナーに育て上げた。
SMは歌手出身のイ・スマン会長が自身のイニシャルを取って付けた会社だが、会長一人でこれまで作り上げてきたのではない。もちろん、イ会長の役割は大きいが、イ会長とともに何人もの人材が現在のSMを作った。チョン・チャンファン理事(41)もやはり、その中の1人だ。
チョン理事はK-POP歴史の生き証人だ。韓流という言葉自体が作られた2000年にSMに入社、マネージャーから始めた。そして現在理事の地位に就いた。
延世大心理学科出身のチョン理事は、90年代末に卒業し、現代デパートでマーケティング担当社員として勤務。その後SMに来た。音楽が好きで、何の計画もなくSMに入社した熱血青年は現在SMの主要公演の演出を任され、アーティストたちと共に全世界数百万のK-POPファンたちに会った。公演企画を特別に学んだわけではないが、それこそ現場で体でひとつひとつ学んで、自分のものにしていった。また、アーティストたちを誰よりも大切にし、愛する気持ちで彼らのために最高の公演を演出した。
チョン理事に会って、SMとK-POPの過去と現在、未来について聞いてみた。
▶ 大衆音楽の分野では最高のコンテンツ会社であるSMにいるという事で、責任感が強いようだが
「いいコンテンツを作らなければという考えは大きい。これまでパイオニアとして仕事をしてきたために、挑戦する意識が強い。新たなコンテンツを作らなければならない事に負担とストレスが多い。過去には海外公演も沢山見て参考にしたが、今は違う。それ以上のものを見せなければならないためだ。だから今は本や小説から公演アイディアを得ようとしたり、旅行しながら着目することもある」
▶ 本や小説からも公演アイディアを借用する事があるのか
「『少女時代』コンサート当時、『Danny Boy』を歌ったんだが、その前につくブリッジ映像をチョン・ジェボン作家の『夜の鐘の音』という短編小説からインスピレーションを得て作った。その小説を読み、受けた感銘を映像に映した。そういうようにいくつもの方法でヒントを得る」
▶ 公演やアルバムなど全てのコンテンツで当然1位の企業だけに大変な点が多いようだ
「まず公演側の話をすると長い期間、公演演出をしながら、人々はどういうことを好んで、興味を持つのか、カタルシスを感じるのかについてデータを集めた。音楽やダンスも同じだ。どういった部分に人々は感動するのか、自分なりのノウハウがある」
▶ 試行錯誤はなかったか
「試行錯誤というより、多くの試みがあった。公演分野では沢山研究し、沢山試験した。音楽に対してはある時はだんだん強い音楽、だんだんもっと早い音楽を作り、ファンたちを満足させようとした。聞きやすい音楽を作るため、数千回のテストをした。音楽のスピードやバランス、ビジュアルがどういう調和を成せば、人々に愛されるのか、多くのテストをした。またコンテンツについては、全世界の反応も細かく調べた。国によって反応が違うが、その中で全世界の全ての人々が好む共通分母を探して合わせようと努力した。
▶ SMはアイドルグループを作る会社だ。大変な事はないのか
「いいことがもっと多い。多くの人に注目され、愛されるという点がそうだ」
▶ 韓流の生き証人だ。2000年代序盤、韓流が海外で人気を得た時の感じはどうだったか
「2000年にH.O.T.とともに中国に行き、2001年に日本でライセンス盤を出し、イベントを行った。2002年に中国杭州で現在の『SM TOWN』のような形態の公演をした。その時期が草創期だ。事実最初はよくわからなかった。日本で公演をする時は、ただ公演することに汲々とした。2002年に中国へ行ったときには、当時中国の状況から何かをすること自体が大変だった。草創期は困難が多かった。本格的に海外公演を多く行ったのは2005年以降だ。その時は本当に胸がいっぱいだった。
▶ それ以降はどうだったか
「全ての海外公演が全部満足だったが、2006年東方神起がタイで初めて公演した時、特に手強かった。その時は韓流が今よりは弱かった。韓国の公演をタイに教えたかった。なのでタイのプロモーターと接触したのだが、その時はどのプロモーターも手を上げなかった。ほとんどノーギャラで公演をしたようだった。ただ投資だと考えた。スタッフたちもほとんどボランティアする気持ちだった。だが、公演は大成功だった。その翌年の公演をするときにはタイの全てのプロモーター達が全て提案してきた」
▶ SMTOWNコンサートは今、全世界で人気だ。しかし最初からそうでなかったようだが
「SMTOWN公演も話のネタが多い。2008年上海公演をする時には雨がすごく降って、照明がつかなかった。その時私が70名のSMアーティストたちを集めておいて「雨がすごく降って来たが、私が君たちにあげられるのは傘だけだ」と話し、叱咤激励した。だが、アーティスト全員が傘を投げ捨て情熱的に4時間の公演をした。公演が終わってみんなを抱き寄せて泣いた。忘れられない。こういう風に記憶に残る公演がある。BoAが東京代々木体育館で、太極旗をさして公演をした時にも涙が出た」
▶ SMのコンテンツがこのように愛される理由は何だと考えるか
「SMの基本は音楽とパフォーマンスだ。音楽は全世界共通言語だ。海外で眺める音楽と韓国で眺める音楽は違う。韓国ではある曲の音楽を眺める時、歌詞の意味、歌手のキャラクターなどマーケティング要素になる。しかし海外ではその歌手と音楽を、目に見えるそのまま、聞こえるそのままで直感的に眺める。そういう時SMの音楽が彼らの目と耳に合うのだ。いい音楽、パフォーマンス、それに彼らを目立たせるステージ構成など全世界の誰もが好む要素を備えている。普遍的な感動を込めた。

©enews24 2012年 08月 02日 19:31