[芸能] チョン・ジヒョン『猟奇的な彼女』は甘い災いだった

「チョン・ジヒョンを知らなければスパイか、スパイじゃないか?」答えは「スパイじゃない」だ。スパイでもチョン・ジヒョンは知っているからだ。笑い話として出てきた話だが、それほどまでに韓国でチョン・ジヒョンの名前と影響力はすごいとの証しだ。
「そのお姉さん、ほんとに凄いんだから」という、あるお笑い芸人の流行語でも足りないくらいのスターだ。そのチョン・ジヒョン(32)が今回enews『スター百科事典2.0』の主人公だ。
ある者は「ずいぶん過大評価してるんじゃないか」と言うかもしれない。しかし、2001年『猟奇的な彼女』を記憶しているファンたちにとっては決してそうではない。過去10年間続いている神秘主義を破って映画『泥棒たち』でファンたちに近づいてきたチョン・ジヒョン。『彼女』の隠された話をこっそり聞いてみた。
◆CFスターとして国民的女神に
正直に言おう。『CFスター』という修飾語は1997年デビュー以降チョン・ジヒョンについて回って来た愛称だ。それもそのはず雑誌モデルとしてデビューし、PCプリンターを始め、飲料品、ビール広告まで、関わったCFすべてがヒットとなり、業界最高のスターになった。
しかし2001年の映画『猟奇的な彼女』はCFスター チョン・ジヒョンを俳優へ変身させるのに十分だった。ストレートロングヘアーにデニムミニスカートが流行するほど国民的シンドロームを起こし、500万人の観客を動員した。その後、日本、中国までその影響力が拡大し、元祖韓流ブームを起こすのに一役買った。
その後『デイジー』(2005)『星から来た男』(2007)、『ラスト・ブラット』(2009)の後続作品が次々と失敗するなど試練の時を味わったが、『猟奇的な彼女』の清純な彼女は10年が経った今でも人々の脳裏に強烈な印象を残している。
◆神秘主義の10年と続いた失敗
「『猟奇的な彼女』はチョン・ジヒョンにとって祝福だ?」半分は合っている話だ。過去10年間彼女をトップに居続けさせた『猟奇的な彼女』は矛盾してはいるが、いつも彼女の足を引っ張った。
次期作で色々な役柄を引き受け変身を試みたが、結果は思わしくなかった。『猟奇的な彼女』で見せたイメージがあまりにも強烈で、人々の高い期待は失望につながった。
チョン・ジヒョンは活路を海外活動とCFに見出した。国内では広告を通してだけ彼女の姿を目にすることが出来、俳優チョン・ジヒョンを見るためには中国作品を探さなければならない皮肉な状況が起きたりもした。更に海外作品の成績まで思わしくなかった。『彼女』に対する人々の期待度が高すぎたからだ。
しかしチョン・ジヒョンの神秘主義という武器はいまだに有効だった。そうすればするほど『常に優れた作品』と『俳優』とのタイトルを渇望していった。
チョン・ジヒョンはenewsとのインタビューで「海外活動が満足じゃなかったわけではない。しかし、気持ちをうまく言い表せないうずうずした何かがあった。通用していた俳優としてのそういう感じを感じられずに悔しかった」と打ち明けた。
◆女神から疎通のアイコンに・・・
そんなチョン・ジヒョンが180度変わった。まず『泥棒たち』のエニコールという役柄を得るためにチェ・ドンフン監督に先にラブコールを送った。作品でも女神のイメージを脱ぎ捨て、さばさばした明るい泥棒を完璧にこなし、高い評価を得た。

それで終わりではなかった。記者懇談会では「キム・ヘスとの神経戦はなかったか」との取材陣の質問に「ゲームにならない。胸のサイズから相手にならないから」と冗談で関係者たちを笑いに陥れた。過去10年間、築いてきた神秘主義のラインを自ら飛び越えたと評価された。
チョン・ジヒョンは「実際、私はそのままだ。結婚で変わったことはない。たぶん監督とキム・ユンソク、キム・ヘス、イ・ジョンジェのような先輩たち、そしてスヒョンのような弟がいて楽になっただけだ」と言った。
しかし、確かに彼女が変わったのだ。神秘主義よりは気楽な隣のお姉さんとして人々と通じ合うことを試み始めた。『猟奇的な彼女』と言う囲いに閉じ込めれらてきた彼女が新たな翼を広げる瞬間だ。
過去10年間、猟奇的な彼女だったチョン・ジヒョンが俳優エニコールという俳優で人々に近付いてきたのだ。不慣れではあるが驚くべき『彼女』の変身。結果は速断することが出来ないが、人々はその事実だけでも嬉しくて、楽しい。

©enews24 2012年 07月 13日 17:41